川崎(じもと)の弁護士 伊藤諭 です。
弁護士(に限らないかもしれませんが)は,書面に住所を書くことがよくあります。
訴状だったり,内容証明郵便だったり。
私は,ATOKを使用しているので,町名や字だけ入力してF3ボタンを押すだけで,その前の部分(区市町村名)や郵便番号までいっぱつで入ります。
なお余談ですが,私が使用しているのはATOK Passportです。
これを利用すると,1か月300円で10台までのMac,Windows,Androidで使えます。
職場や自宅でそれぞれMacとWindowsを使っており,なおかつ業界用語を多数登録している変な人がもしいれば,ぴったりのサービスです。ちなみに私はそんな変な人です。
しかも,常にATOK最新版が使えるので,これまでみたいにパッケージ版が出るたびに新機能と財布の中身を見比べながら悩む必要はありません。
ジャストシステムの思うつぼ
話がそれました。
それで,今日,とある方の住所を入力するため「のがわ」と打ってF3を押したところ,「神奈川県川崎市高津区野川」と出てきました。川崎市の野川だから間違いないだろうとこれで確定してしまい,書面を完成させたところ,とあるところから,「高津区野川にこんな場所はない」と指摘されてしまいました。
そこで初めて,お恥ずかしながら,「野川」という地名が宮前区と高津区にまたがって存在することを知りました。
野川 (川崎市) – Wikipediaによると,
1938年 宮前村大字野川が川崎市編入に伴って「川崎市野川」に
1972年 川崎市が区制施行、「高津区野川」となる。
1982年 高津区から宮前区が分区。基本的に第三京浜道路より西側の部分が宮前区に編入される。
だそうです。宮前区ができた段階で,第三京浜道路を境にえいやと分けた結果,こんなことになってしまったそうですね。
(この画像作るの,えらい苦労しました)
とFacebookでつぶやいたところ,某同業者の方から,「梶ヶ谷もそうだがや」という趣旨のご指摘をいただきました。
梶ケ谷 – Wikipediaによると,今度は尻手黒川道路で分けたみたいですね。
さらにいうと,「ヶ」は「ケ」とするのが正しいようですが,冒頭でさんざんお勧めしたATOKでは「梶ヶ谷」としか出てこないので,目をつぶります。
(梶ヶ谷の画像 略)
ちなみに東急田園都市線の梶が谷駅は梶ヶ谷ではなく,川崎市高津区末長にあるそうです。
地名に対するふとした疑問から,調べていくと結構面白い発見がありますね。