川崎(じもと)の弁護士 伊藤諭 です。
先日,某法律相談場所に向かう途中での出来事。
4歳前後の女の子が,お母さんに向かって泣きながら「ごめんなさい,ごめんなさい」と連呼していました。
私は,お母さんに叩かれたりしたのかなとあんまりいい気持ちがしませんでした。
しかしエレベーターを待ちながら様子をうかがっていると,少し事情が違うことが分かりました。
お母さんは,極めて冷静に,女の子に対して,こういうことをするとどうなるか,どうしてこれがダメなことなのかを,いろいろ具体例を挙げて,「説明」し,その上で,「お母さんがダメと言うことには必ず理由があるんだよ。言うことを聞いてね」と諭していたのです。女の子も,「はい,ごめんなさい。」ときちんと聞いています。
子供だからと言って理屈が通じないというのはいかにも早計です。手を挙げるのは説明や教育の放棄です。
お母さんと女の子の人間関係を知って少し温かい気持ちになりました。